えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

読了

『孤独な夜のココア』 (田辺聖子新潮文庫


短編集。すっきりハッピーエンドって話は少なくて、どれも少し悲しい結末。だけど「ホラ、かわいそうでしょうでしょぉぉぉ」って感じはなくて、「あーあ、しあわせになれたらよかったのにね」っていうぐらいのテンション。なんだろな、全体に人生の標準値が「少し不幸」ぐらいに設定されてる感じ。それぐらいが当り前っていう。読むと、「少し不幸」が当たり前の人生を生きなきゃいけないこの世界の人全般を、少しいとおしく思える。自分を含めてね。