2010-12-09 読了 『ラッシュライフ』 (伊坂幸太郎:新潮社)バラバラの場所で起こる群像劇がやがて一つに収斂されていくタイプの物語。軽妙な語り口のキャラクターが魅力的なのは安心の伊坂クオリティ。だけどミステリとしては同作者の『重力ピエロ』と同様に決定的な欠点を抱える。実現可能性というか、動機の現実性のなさというか。「そんなことあえてするかぁ?」みたいなね。