えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

読了

『マルドゥック・スクランブル[完全版]』 冲方丁:ハヤカワ文庫)

今さらですが。


面白かったけど、SFかと言われると自分の中のSFの定義とは少し合わないな。バロット、ウフコック、ボイルドという主要3キャラに先端技術によって付加された能力がその世界の中で突出し過ぎてて、作品世界の社会通念と無縁なものとなっている。それはつまり「科学技術」を「超能力」に置き換えても物語は成立するってことでもある。そして異能者バトルとしては双方ともに万能過ぎて、『JOJO』のような駆け引きの機微が見えない。心情のドラマはクリアに見えるし、迫力あるんだけどね。


10年前に読めばまた印象は変わったんだろうか


だからSFだとは思わなかったけど、
単純にハードボイルドな恋愛ものとしては楽しめたし、一気に読みました。