えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

モーニング娘。コンサート2010秋ライバルサバイバル

私が好きだった数年前は娘のコンサートってセットリストの組み立てとか、衣装とか、VTRコーナーとか、「ちょっとなぁ」と思う所は随所にあったんですけど、そういう穴が一掃されていて、ショーとしての出来が格段に上がってました。OPのVTRもカッコ良かったし、変な小芝居も入らないし。


■ステージング
まずどの曲もちゃんとこの規模のステージに合わせて新しいフォーメーションが構成されています。昔はコンサートのステージングって、シングルの型をちょっと崩して、左右への煽りを入れてっていうお手軽なものが多かったと思うんですよ。私なんかは「ただ崩すぐらいならそのままやってくれ」って思ってたクチなんですけど、今回はどの曲もステージならではの新しいバリューがあって、ここでしか見れないというライブ感につながっていました。


セットリストの組み立てもスムーズ。ぶっちゃけ最近の曲が主体ですから、『ラブピ』はそこそこ強いにしても、「これぞキラーチューン!」って言えるほどの主軸となる曲はないんですよ。それなのにちゃんとコンサートとしての流れと緩急を作ってましたからね。さっきのステージングの話にもなりますが、例えば『そうだ! We’ALIVE』なんかは明らかに旬の時期を過ぎた素材なわけだけど、そういった工夫を凝らすことで、ちゃんとコース料理の一品に仕上げている。他の歌手の曲を歌った演目にしてもそうと気付かないぐらいこのセットリストの中に馴染んでました。


■亀井さんの卒業
このコンサートは6期メンバーである亀井絵里さんの卒業前の最期のツアーですが、卒業を意識した演出としては、亀井さんソロ演目の『晴れ、雨 のち好き』の途中で亀井さんを囲むように他のメンバーが出て来て、MCをはさんで『愛あらばIt's All Right』につなげるというパートがありました(例によって「時代はそれぞれいっぱい頑張って来たよね」のパートは卒業を控えたメンバーであるところの亀井さんが歌う)。卒業を意識した演出は今のところこの箇所だけかな。『晴れ、雨〜』の途中で亀井さんが涙ぐんでしまったのを、直後のMCでガキさんが「カメー、泣いてる場合じゃないぞー!」みたいな温かい感じでからかっているのが微笑ましかったです。私は大仰な卒業セレモニーを用意して「さぁ! 感動のお別れです! 泣いてください!」みたいなのはあんまり好きじゃないので、こんな風にまだ「日常」と言える一場面の中で、楽しくて、楽しくて、つい泣いちゃって、ぐらいの方が卒業がらみのファクターとしては素直に受け止めることができます。だから亀井さんの卒業に関しては私は今日で区切りが着いた感じですね。


■衣装
最初はフェティッシュな軍服テイストを入れたセパレート。これがめっちゃ好みでした。それ以降も以前のように曲調と衣装が乖離するような場面はなかったです。(コレね)



■セットリスト
なんか今回のツアーでは部分的に演目が入れ替えて何パターンかのセットリストがあるそうなんですけど、全セットリストを見た限りでは今日見たパターンが、一番私の好みだったっぽい。なんせガキさんのあの曲が聴けたしね。先日行った浅草寺で引いた大吉のおみくじを財布に入れてた御利益かな(^^)


ワンハーフで曲を多めにつなげる構成は賛否分かれるでしょうが、テンポが良くて私は好きです。ただ『青春コレクション』は直近のシングル曲という事を考慮すればフルコーラスで良かったように思います。



MCも良い意味でのグダグダ具合でどれも面白く、終始ダレることなくテンションを維持してステージを楽しむことができました。2階通路前でじっくり座って鑑賞できたというのも大きかったとは思いますが。


とにかく以前のハロプロと違ってショーとしてちゃんと作り込まれている。もちろんそれもやり切るメンバーのスキルがあってこそで、℃-uteのコンサートを見た時も「やっぱハロプロのステージはすげーな」と感心したものでしたが、今回の娘コンはそれよりもさらに一段上の完成度と貫録を感じさせてくれました。メンバーが固定されてから長く平均習熟度が高いこと事、以前よりも潤沢な練習時間が得られるであろう事などが影響しているのでしょうか。今度は1階席でもう1回ぐらい見たいですね。