えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

『赤の肖像』

シャア・アズナブルの声優である池田秀一さんによる朗読会。アコギとキーボードの伴奏をBGMに、宇宙世紀の歴史、そしてシャア・アズナブルの歴史をシャア自身が振り返るというもの。要所要所でアニメの本編映像がはさまれる。


これはまず脚本が抜群に良い。宇宙世紀を俯瞰しつつ、その時代その時代のシャアの心情と、彼の年代による変化が、正史は決して妨げず、だけどちゃんと人間としての厚みに踏み込んで語られる。一人の人間として、0079年から0096年をつなげてみせる。結構狭い道をここしかないってラインで。すごいなって思ってたら、脚本書いたのは福井晴敏先生でした。そりゃそーだよね。


そしてもちろん、そのすべてに説得力を付与するのは池田さんの「語り」。もうこれに関しては私なんかが語ることはないですね。30年の重みの先にあるものだから。


最後はフリートークコーナーあり。バナージ・リンクス役の内山昂輝さんと、アンジェロ・ザウパー役の柿原徹也さん、そして福井晴敏先生がゲストとして登場。福井さんのステージ芸人ぶりに磨きがかかってきたような…。面白かったのは2時間余りの一人語りを終えて、池田さんがすっかり「早く一杯ひっかけに行きたい」モードになってたことですかねw あと柿原さんはすごーく真面目な方なんだってわかりました。演技プランをいくつも用意してきてて、その様子は福井先生がブースのこっちからひくほどだったとかw


機動戦士ガンダムUC』2巻の映像もチラッと見れて、約3時間弱タップリ楽しむことができました。