えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

AKB総選挙ラジオ覚書き

AKB48は秋元プロデュースということでよく「現代版おニャン子」とメディアで紹介されたりもします。彼女たちを少しでも踏み込んで見たことがある人にはウンザリすること間違いなしの常套句ではありますが、確かに外から見た印象として80年代を彷彿させる要素を多く含むこともまた事実。実際、公演曲には80年代の歌謡曲本歌取りしたようなものも多いですし、センターである前田さんの野暮ったいルックスもちょっと懐かしい感じですしね。


ただ、そういう数多の言説、及び事実内包する80年代要素の印象の影響力と、たった一人で拮抗し得るメンバーが存在します。すなわち板野友美。グループが他のいかなる要素で80年代テイストを含有していようと、そしていかなる言説が流布していようと、板野友美、彼女のルックスただそれだけでグループ全体の現代性が担保されている。そう評しても過褒ではないでしょう。


渋谷ギャル文化を体現するルックスでありながら、その上で、「処女性を重んじ意外に保守的」というアイドルファン層の嗜好の許容範囲にある。そのまさにギリギリの、ここしかないという拮抗点に存在する奇蹟のビジュアル。


秋葉原の局地文化に陥らずメジャー性を保つためにも、彼女の存在はグループにとって非常に有益だと思います。7位から4位の躍進はファン内部で人気が上昇したというだけでなく、この1年で彼女が「外」からつかんできた客層がいたということではないかなと。