えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

読了


『君と一緒に生きよう』 森絵都毎日新聞社
毎日新聞に連載された、犬の里親斡旋ボランティアに関するさまざまなエピソードを綴ったエピソード集の単行本化。どれも掛け値なしに良い話なんだけど…登場する人々の犬に対する愛情が深過ぎて、読んでいて少し戸惑ってしまう。


私も犬を飼っていたことがあるので、家族となった者に対する愛情はもちろん理解できるんです。ただ、里親ボランティアだと飼う前の段階の話じゃないですか。なんだろう、愛情の距離感というのか、インターネットを通じて、保護された犬を見て、「いくら治療費がかかろうともこの子を助けてあげなくちゃ!」と突き上げる衝動というのは、私の距離感とはだいぶかけ離れているんです。


子供手当の負担はいいんだけど、アフリカの子供たちに募金しようとは思わない。そういうことなのかな…。なんか、読んでても登場人物たちと同じ気持ちになれない自分がすごく冷たい人間に思えてきてしまう…。