えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

AKB選抜総選挙

■会場
普通の映画館なんですけど、「おぉ〜〜!」とか言う現場の客席の声を大き目に拾ってくれてるのでかなり臨場感ありました。座ってポップコーンを食べながら見れる環境というのは存外に快適で、普通にコンサートとかでもこういう感じで見るのもいいなぁと思いました。もう2時間も立ってるのはツラい年なので……。


あと会場前でフジがヲタに取材してました。



■構成
最初に『ポニシュ』のショートバージョン→チームドラゴンで『ドラゴンボール改』のEDになった『心の羽』→SKE48の曲と顔見せ程度の歌披露があって、その後SKE研修生からチームAまで順番にメンバーが呼ばれて登場。ステージ前の客席スペースに並べられたイスに着席します。そして企画の主旨説明VTRの後、徳光和夫氏の進行の下、40位から順にランキングが発表され、呼ばれたメンバーはステージに上って一言コメントするという流れです。


大仰な発表セレモニーは去年は一種のパロディとして成立していたのでしょうが、今年はグループのステイタスがこれに追い付いてて、なんと言うか、板についてましたね。報道陣の数もハンパなかったですし。司会徳光だし。


ランキングなどはコチラに(niftyニュース)



■順位雑感
順位に関してはまず20位以下はメンバーをよく知らないので多く語るところはありません。顔と名前が一致する20位以上に関しては、私と同じようにメディアを通して楽しんでいる在宅ヲタの割合が高まった(=私と同じ立場のヲタが増えた)わけだから、より私にしっくりくるランキングになっていたのはある意味必然と言えましょう。


具体的に言うと
●メディア露出度に合わせて上方変動
松井玲奈:29位→11位
・松井珠理菜:18位→10位


●メディア露出度に合わせ下方変動
佐藤亜美菜:8位→18位


あと雑誌などでは割とピックアップされている印象だったので(なんせ私が名前を覚えてたぐらいだし)、眉毛の太い方の前田さんがランクインしてなかったのはやや意外でした。


「らぶたん」こと多田愛佳が前回の20位から22位となって選抜落ちしていました。そのことで悔しさを隠せず震えている様は印象的でした。心配そうな渡辺さんの表情も。現実的には20位よりもアンダーガールズでセンターを張る方がおいしかったりはするんでしょうが、それはそれとして順位のランクダウンには悔しい想いはあるのでしょう。実際、彼女に関しては去年より躍進している印象があったし、本人にもそう意識する部分はあったとでしょうからなおさらですね。


その友人のまゆゆこと渡辺麻友も5位という高順位なのにかなり悔しがっていましたね。それもコメントの途中から我慢できなくなって感情が溢れ出したって感じで。いつもオタク然とした彼女の芯にある熱い部分が見れて、ちょっと嬉しくも思えたり。


ともかく、「嬉しい」も「悔しい」もかなり剥き出しで生々しく、熱い。否応なくそこにリアルな感情を感じ取らずにはいられませんでした。そしてその感情の部分だけでなく、自分の「意志」をちゃんと言葉で表現できているのがすごいなと。徳光さんも関心して「平成のアイドルは自分の言葉で語る!」と言っていましたが、まさにその通りで、「女の子の感情を曝け出して見世物にする」という点では初期モーニング娘。の『ASAYAN』などにも通じるわけですが、ファンに参画の余地がある点と、メンバーがより明確に自分の言葉でリアクションしているという点で決定的に異なっているのだと感じました(さらに言えばそれがCDの販売促進手段でもある)。


ハロヲタをやってて実感した一つの真実は「アイドルファンを続けるのに必要なのは『感情移入の材料』である」ということでしたが、そういう意味では、今夜かなり濃密な感情移入の材料が大量に提供されたと言えるでしょう。


政権交代
「しっくりくる」と表現したランキングでしたが、唯一意外だったのがよりによってランキング1位2位。すなわち前田敦子が2位となり、大島優子が1位に輝いたということでしょう。その序列が意外だというのではなく、スキルや人気の面でどうこうではなく、チームの機能として前田センターでもサブの大島は活きると思うのですが、大島がセンターで前田がサブとして活きる絵づらはどうも想像しづらいのです。まぁ、それはセンター以外の前田さんを見たことがないせいかもしれませんが…。なんか前田さんて「センターに相応しい」というのプラス「センターしかできない」んじゃないかって気もするんですよね。ま、そんな杞憂も乗り越えて大きく成長してゆくんでしょう。「負けず嫌いだから悔しい」と言った後、しばらく言葉がでなかった前田さん。今こそ見どころとも言えますな。


大島
「去年はいろんな人に背中を押して頂いて2位でした。
今年は1位という順位をいただいて、
もう背中を押してくださいとは言いません。
……着いて来て下さい!」


徳光さんはベテラン司会者の割には気が入ってる時とそうじゃない時の差が割とわかりやすい人なんだけど、今日の司会はかなり熱が入ってました。とにかく彼女たちが真剣・ひたむきであることに心を打たれた様子。泣いてないのがその証拠。


■感想
すごく、楽しかったです。本気で泣いて本気で悔しがって…そらどんな冷血漢だってあれ見たら応援してあげようって気になるもの。


やっぱりよくできたステージやパフォーマンスを提供するだけでなく、こういう生の感情や人生そのものを切り売りするような泥臭い部分がアイドルには必要なんだろうなと率直に思いました。少なくとも私には必要・有効です。それをいかに内向きにならずに、外からも理解しやすいようにパッケージできるか。そういう意味では「総選挙」というのは本当によくできてます。モーニング娘。が採ってきた卒業や増員という手法では、それがもたらす変化や意味性が大き過ぎて、ついて行くのが大変なんです。そういう意味ではAKBの方のチームの組み換えももう勘弁して欲しいところですね。