2010-03-24 読了 『月夜に鴉が啼けば』 (岩井志麻子:幻冬舎文庫) 短編集。 凶兆に満ちた濁った風景の中で、男女の、あるいは親子の情念にふと狂気が混じる。『夜は地上で眠りたい』、『この子に翼が生えるまで』、『冷たい愛撫』、『溺れた人魚の水葬』 ……タイトルを並べるだけで不吉だわ。