えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

読了


『ミシン2/カサコ』 嶽本野ばら小学館文庫) ★★


『ミシン』の続編。前作はパンクバンドのボーカルの女性に恋をした少女が、いろいろあってそのバンドのメンバーになるというお話で、魂の片割れである異母兄弟を亡くして絶望に暮れたボーカルに頼まれて、主人公がステージ上で彼女をギターで撲殺するところで終わるお話でした。


で、その続編でどうなってんだろうと思ったら、殴ったけどしっかり生きてたという出オチ。要するに「それでもなんとか生きていかなくっちゃね」という内容だったんだな。まぁ『ツインズ』よりは救いがあるお話でした。


昨日読んだ『世界の終わりという名の雑貨店』の続編の『ツインズ』といい、なんだろ「永遠を失った後に続く日常なんてこんなもんだよ」という主題なんか? 


なんとなく、わざと読者の期待を裏切ってそれでも着いて来てくれるか見てるような、「みんなが求めるようには振舞えないけど、それでもボクを愛してよ」という心情が滲み出てるような気もしないでもない。またある特定一部の女性がそういう"甘えた"に惹かれる気持ちもわからなくはなかたったり。