えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

できないの選択

フリーライターやってますって言うと
「好きなことを仕事にできていいね」
とたまに言われるんですけど、二つひっかかる部分があって、
言うほどこの仕事好きかオレ?というのと、
そもそもちゃんとできてるかオレ?というもの。


もちろん自分が読みたいものを自分で作れた時には満足感はありますけど、既に日常の一部なので、あまり「好き」かどうかってのは意識しませんな。どっちかと言えば「苦ではない」という感覚の方が強いのかもしれません。それを職とできていることはやはり幸運なことなんでしょう。


食っていけてる、続いている、という意味では今のところはできていると言えるのでしょう。でもそれも評価基準が甘いからかもしれません。本来的には、ちゃんとした大人としては、自分が食うことプラス、嫁さんと子供2人を養えるレベルで初めて「できてる」と言える領域なのでしょうから。そこまでできてるかと言われると難しいわけで。


まぁ、毎日満員電車に乗って、同じ時間に出社して、他人との競争の中にほうり出されて、っていう普通の会社勤めができるかと言われれば、そちらには自信をもって「できない」と答えられますけども。実は世の中はそんな風に「できる」ということよりも「できない」ということがより支配的に人の進路を左右してる気もします。ほとんどの人はプロ野球選手だとか、パイロットだとか子供の頃夢見た職業は「できない」からこそ選んでないわけでしょう。もっと言えばプロ野球選手だって「巨人の4番でエース」が「できない」から「中日でセカンドで6番」とかいった人が大多数なわけで。


「得意なことよりも好きなことがいい」というのも一面真理ではありますが、自分に「何ができないか」というのをちゃんと把握しておくのも大切ですよね。