えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

読書2

op.ローズダスト』の文庫版(全3巻)を購入。ハードカバーでも読んだけど、ハード版よりは80Pぐらい短くなっているらしい。本人にも「長い」という自覚はあったんだなw 福井作品が「長い」ってことに関しては、浅田次郎のエピソードが思い出される。文芸賞の選評ってのは当然 候補作品を読まなきゃいけないわけだけど、浅田次郎は選評委員として、1999年の吉川英治文学新人賞で『亡国のイージス』を、2002年の吉川英治文学新人賞で『終戦のローレライ』(文庫本で全4巻)を、ようやく新人じゃなくなったかと思いきや2006年の山本周五郎賞で『op・ローズダスト』を読むハメになった。前の2回は割と普通にコメントしてるのに、最後の時の論評がコレだ。


「何の因果か、私はこの作家の手になる小説を、好むと好まざるとにかかわらずすべて読まねばならぬ運命を背負っている。」「なぜこんなに長いのだ。」「この作品は特殊な嗜好の持ち主、もしくは単身赴任者、受刑者、後方部隊の自衛官といった読者にしか、十全に堪能することはできまいと思うのである。」「そのほかの点については、凡俗が書こうとしても書けぬ力作であるのだから、とやかくは論ずるまい。」


キレたwwwww