2009-01-19 読中 『スロウハイツ』(辻村深月) 今まで読んだ同作者の作品の中でも別格の面白さ。クリエイターが集まったときわ荘みたいなアパートを舞台とした群像劇なんですけど、この読み易さの要因の一つは登場人物たちの目指すものが漫画家、映画監督、画家、作家などとバラバラで、キャラクターが把握・識別しやすいってのもあるんだろうな。学園ものだと、どれだけ外見的・性格的な描き分けをされても、みんな同年代の学生なんで、なかなか覚えられないのよ。(年だから)