ヘキサゴン

今日放送の『ヘキサゴン』は先日行われたヘキサゴン･コンサートの演目の放送権をかけてクイズで戦うというものでした。視聴者からのアンケートで演目にランキングがあり、正解者は何を放送して欲しいか１ポイント投票できる。ただし順位が低い演目ほど放送にはたくさんのポイントが必要となる。なかなか楽しい内容で、ハロプロ／ハロモニでもこういう企画を是非やって欲しかったと思いましたね。

こういう企画は放送する曲に「当たり」と「外れ」があればより「笑い」として成立しやすいわけで、それをうまく視聴者からの希望ランキングという形で消化していました。ちなみにランキングが低い曲の放送に何個も正解が必要だったのは、笑いを取りつつ、放送演目が視聴者の要望に沿うものとなるよう調整できる、秀逸なアイデアでした。

そう考えるとやっぱゆきどんの演歌とか飯田さんの地中海バラードとか、そういうハロプロにおける多様性が「外れ」としてあった方が番組としては盛り上がるなと思ったり。自分の歌を放送して欲しくて必至で答える飯田さん、だけどランキングが低くて答えても答えても放送されない飯田さん、その横で１問正解してサックリ放送されるなっち、本気で怒ってる飯田さん…とか実に往年の『うたばん』っぽいノリじゃないですか。

正直、元飯田ヲタとしてそれは心が痛む光景ではあるだろうけど、悪しき平等を尊重した結果、笑いという世間との接点を失う方がグループとしてはイタいし。

あとヘキサゴンコンに関しては、わかりやすい盛り上がり演目と、「アンガールズの羞恥心」みたいなスカシ演目が混在していたことも特徴的で、やはりそういうスカシ演目があった方が客の積極性や一体感を煽れるのかもと思った次第。『東京キリギリス』のゆきどんコールとか、なにより一体感感じましたしね。

エルダーメンバーのハロプロからの卒業が先日発表されましたが、優劣がつけづらいし、歌うべき演目も多い分、残ったワンダメンバーでスカシ演目を設けるのはなかなか難しいでしょうね。まぁ、例えネタの上でも、年端もいかない子の演目を「外れ」認定するのもなかなか忍びないですしね。

でも例えば嗣永桃子さんぐらいのキャラクター強度だと、『東京キリギリス』を歌って、こういう番組で「誰も望んでないけど自分だけは放送して欲しい」的なヒール役もプロとしてしっかりこなしてくれそうな気もしますけどね。あと道重さんもいけそう。