えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

お水

「大阪の梅田の繁華街を歩いていて、東京とハッキリ違いを感じたことが一つあります。それはキャバ嬢のように見える女性と道ですれ違わないということです。たまに見かけたと思ったらお店の客引きさんでした。東京・・・特に新宿と渋谷では茶色の髪をライオンのように山盛りにし、下着と見紛うファッションで胸や脚を大きく露出した女性が街を行き交う姿を普通に見かけます。実際にキャバクラ嬢である場合もあるのでしょうが、それにしては数が多過ぎます。おそらくはそれが「イケてる」恰好だと思っている子たちも相当数いるのでしょう。何かのアンケートで見かけた「女性が成りたい職業」の上位にキャバクラ嬢が入っていたというニュースも、この状況を見ればある程度信憑性を感じてしまいます。


ここで思い出すのは、私が大学時代に見聞きしていた「ブルセラ」や「援助交際」についてのニュース。これらは当時「新しい言葉」としてメディアに登場したばかりで、関西に暮らしていた私には報道にリアリティを感じることはなく、「またメディアが極端な事例を《最近の若者像》として捏造しようとしている」のだと感じていました。


同じように、先に上げた「女性がなりたい職業」のアンケートを眉唾で受け止めている人もたくさんいると思うのですが、それに信憑性を与える風景が実際に東京にあるというのもまた事実なのです。メディアが発達し均質性が高いと言われる日本、特にネットなどに触れていると普段はそれと意識しないのですが、それでも東京とそれ以外の地方との間には厳然と文化の差・意識の格差が存在するのでしょう。


タイムラグを経てそれが地方へ広がる傾向を見れば「東京が進んでいる」という言い方もできましょう。ある意味では世間の定めたモラルに縛られない「自由」な生き方なのだと。もっとも、まともな女性が水商売かと見間違う恰好を平気でしていることが、ありがたい進歩だとは思えませんが、ね。水商売はそうじゃない世界とキチンと隔てられていてこそ、非日常の祝祭空間として楽しめるものです」





という持論を展開して、友人と3人(♂♂♀)で梅田のバニーさんスタイルのガールズバーに行ってきました。一緒に行ったのはいずれも大学時代からの友達で、もう15年以上のつき合いです。2年ぶりに会っても、昨日まで毎日会ってたかのようにあの頃と変わらぬバカ話ができる・・・いや、むしろあの頃よりも頭の悪さが悪化したバカ話ができる間柄というのはありがたいものです。私達の前についた女子大生のバニーさんも「卒業した後も会いそうな友達はいない」と言ってましたし、そういう人も多いのでしょうからね。


ちなみにそのお店ではバニー以外にもいろんな衣装があるのですが、露出度の高いバニー服を着る方が時給が良いのだそうです。そして一番ルックスが良い子はバニーにはならず店の前で呼び込みをしていました(そしておそらく時給はさらに良い)。露骨な、そしてある意味では正直な世界でもあるのでしょう。


水商商売に限らず、AV嬢だって、アイドルだって、普通のOLさんだって、そういう換金可能な男からの価値判断に晒されているのでしょうが、なんとかしなやかに生き抜いて欲しいものです。