えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

仕事がしたくない日記


昨日の更新で『スカイ・クロラ』の感想を書きましたけども、実はその日は知人と2人で朝から吉祥寺でM・ナイト・シャマラン監督の『ハプニング』も見てきてたんです。その後、井の頭公演でボート漕いでから新宿で『スカイ・クロラ』を見たわけです。ここで「なんだデート自慢かよ」と思った人は良く考えて見てほしい。普通は女性をデートに誘うのに《シャマラン》と《押井守》というリスキーなセレクトは絶対にしない。そもそも異性とのデートで1日に2本も映画を見ない。ここから導き出される事実は私が野郎と二人ボートに乗ったということです。ちなみに『スカイ・クロラ』は押井守史上初、女性を誘っても見に行ける作品だと思う。まぁ、誘う相手がいないから野郎と見ているわけだけどな! ともかく。『ハプニング』を見終わった私達は「いやーシャマランなぁ」「シャマリませんなぁ」とか言いながらダラダラ歩き、井の頭公園まで出てきてしまいました。都市伝説によると井の頭公演のボートに二人で乗るとその二人は別れるという。「じゃあオレら別れようか」ということで私と友人はボートに乗ることになったのでした。普通なら思いついても0.2秒で破棄するこの類の思考。しかし世の中にはそんな居酒屋で思いついたまま口に出した企画がなぜか正式にゴーサインを取り付け、そのまま実現してしまうことがままあります。「超セレブな夫婦が二人とも殺し屋だったらおもしろくね? 夫婦役はブラピとアンジョリーナ・ジョリーでw」みたいな。時として意外な成功を収めるこの手の発想ですが、ほとんどの場合、残されるのは誰にとっても不幸な結末と無残な後悔のみ。そしてもちろんこの日の私に残されたのもそれでした。8月の正午の日差しの中、暑苦しい野郎の顔を前にオールを漕ぎながら私は、「この世にもしも地獄というものがあるのなら、それは8月の正午の日差しの中、暑苦しい野郎の顔を前にオールを漕ぐことかもしれないな」と思いました。インプット情報とアウトプット思考の差異が限りなく零に近づいていますが、これは熱の作用によるものです。そしてもう一つ茹だった頭で私が考えたことは、この公園をデートで訪れボートに乗るカップルというのは、その大半が中学生〜大学1回生までの初恋(+1)ぐらいの世代である。そしてその頃のパートナーがそのまま生涯の伴侶となる可能性は極めて低い。すなわち「井の頭公演のボートに二人で乗るとその二人は別れる」という都市伝説はこうした状況から必然的に導き出される結果論の一つなのだろうということでした。山科で例えれば「デートで琵琶湖疎水歩道を歩いたカップルは別れる」みたいなもので、確かに統計的には有意であるのでしょうがそれ以上の意味はないということです。山科人にしかわからない例えはともかく、こうした事態と昨日書いた傑作『スカイ・クロラ』の鑑賞を経て、『ハプニング』の印象は記憶の彼方に消え去ったのでした。「いやーシャマランなぁ」というのは割と正解だとは思うのですが。シャマラン監督は『シックスセンス』がうまくいき過ぎたせいで、なんか「叙述トリック的なサプライズを結末に用意している人」みたいな評価が一部ででき上がっていますが、『ビレッジ』にしても『サイン』にしても、基本設定の謎に関しては割と「そのまんま」だったじゃないですか。というかほとんどの作品が「そのまんま」で『シックスセンス』こそが幸運が重なって生まれた例外と考えるべきなのです。結末よりもそこに至る過程をただ楽しむべきものなのです。『ハプニング』で言えば、CMで提示されている通り「何か起きて人がいっぱい死ぬ映画」なわけですから人がいっぱい死ぬのを楽しめばいいのです!というわけでこれから録画してた織田裕二主演の月9のドラマでも見ます。ってかあれ根幹設定がもんでんあきこの『アイスエイジ』と一緒ですよね。とか思ってたら先に同じこと考えてた人が800人ぐらいいた。


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