『人のセックスを笑うな』(山崎ナオコーラ)
19歳の美大生と39歳の油絵講師の恋愛談。
すごいタイトルですなw でも別に性的なお話ではない。
作者は女性だけど男性主観で話は進む。文庫本に短編が2編収録されていて、40分の通勤時間の往復で両方読めてしまった。少なくとも「読みやすい」という評価は確定していい。逆に特にひっかかるところもなくスーッと流してしまったとも言う。あらゆる描写が淡白過ぎる気がするのだ。この作者の別の作品を読みたいとは思わなかったな。帯の「せつなさ100%」というコピーもいまだに「?」である。でもなかなかに評判で映画化もするそうなので、私が流し過ぎただけかもしんない。
「人のセックス」・・・なかなかに気をひくタイトルではある。性の営みはプライベートの極み。AVやネットなどで性情報は氾濫しているけど、実際のところ自分のやり方が本当にスタンダードなのかは誰にもわからない。そういう不安は誰の中にもあるからね。