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徒然つらつら

集団自決「軍命令だった」 大江健三郎さんが証言

大江健三郎の裁判の問題。真実の探求は必要かと思いますが、私は上陸したアメリカ兵の現地住民への対応など、当時の状況を考慮に入れた上でないと空しい議論に終わりそうな気がします。


それにしても
>「軍命令だった」 大江健三郎さんが証言
という見出しにはいささか違和感を感じますね。「証言」と言っても大江氏は命令を聞いた本人ではないし、彼がさまざまな証言や資料からそういった判断に至ったとしても、今回の裁判はまさにその判断の正当性を争うもので、大江氏は訴えられている本人なわけですから、記事見出しとしては「軍命令だったと主張」といったあたりがより妥当な表現と思います。


そういえば、大江健三郎で思い出したのですが、よく「怪しげな高額アルバイト」の代表例として「新薬の被験者」と並んで挙げられる「死体洗い」というのは、大江氏の小説『死者の奢り』が原典(の一つ)のようですね。ただし、wikiを読む限りでは、これは都市伝説の類であり、実際にはそのようなバイトは存在しないようです。が、仮に実在するとしたら給金はどれくらいが妥当なのでしょうか。日当で3万ぐらい? 確か私が初めて読んだ大江作品もこの『死者の奢り』だったのですが、作品中でこのアルバイトの給料がどれくらいに設定されていたのか忘れてしまいました。まぁ、怖がりな私にはとても勤まりそうにありませんが。


この「死体洗い」より高額か否かはわかりませんが、そういえば私も時給2万という破格の高額アルバイトを 一時期していたことがあります。詳細はここでは述べられませんが、その時の私には世に対し「ズルをしている」という感覚が明確にありました。ですからその期間はやたら謙虚になるんですよね。こう、開かずの踏み切りに長時間待たされてもイライラせずに、流れ行く電車に乗っている背広の人たちに対し「お疲れ様です」みたいな気持ちしか湧いてこないような。月に数日しかその仕事はなくて楽ではあったんですけど、社会とコミットしていないという感覚から来る情けなさはずっと感じていました。きっとあの感覚に耐え得る強靭な精神力がないとパチプロとかは務まらないんでしょうね(w