えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

死刑

昨日の話の続きで死刑に関してなんですけども、私は死刑と他の刑罰---例えば終身刑---を区別する意味がわからないという立場です。人権の問題を言うなら、懲役だろうが禁固だろうが 死刑に限らずどんな刑罰だって基本的には国家の名の下の人権侵害なわけですし、不可逆性を言うなら終身刑だって不可逆なわけですよ。懲役だって失われた年月が戻ってくるわけではありません。そこで死刑だけ特別視する意味がわからない。存置か廃止かの議論以前に、なぜ議論になるのかがわからないという感じです。


執行が停滞しているとは言え、現状問題なく機能し、8割近い国民からも存置が支持されている制度を廃止するには相当の理由が必要かと思うのですが、廃止論者が挙げる理由に説得力を感じたこともありません。というか、変更を求める自分たちの側に説明義務があるのだと考えている節すら見受けられない廃止論者がほとんどです。私は理由を説明されて納得できさえすれば別に存置にこだわるつもりはないんだけど、そういうことを説明しようとせずに、あたかも自分が妄信する人権原理主義を既に万人が共有しているのが前提であるかのように語る廃止論者を見ると、こりゃ無理だなぁと思ってしまうのです。