えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

『エヴァンゲリヲン-序-』

新劇場版の『エヴァンゲリヲン』はたいそう面白うございました。他所で、「テレビ放送時には14才でシンジ君に共感して見てた子が、今は感情移入の対象がミサトさんに変わってた」というエピソードを読んだのですが、そういう意味では私は10年前も既に社会人だったわけで、10年という年月を経ても、受け手としての感覚に「14歳→24歳」みたいな大きな変化はありません。ですから、テレビ放送時に感じた面白さを改めて再認識した、というのが率直な感想です。


ストーリーはテレビ版と基本的に同じで、劇場版としては、当然作画は新作カットを含め強化されていました。が、例えば劇場版の『Zガンダム』のようにキャラクターデザインまでが変わったわけではないので、必然目立つのは精度を増した兵装ビルや通常兵器などとなります。ストーリーは短く編集されたことでより明快になったとも思えます。そういう意味では私の中ではガンダムのテレビ版→映画版に近い印象なんですね。


一作の映画としてみた場合もヤシマ作戦を山場としてこれでもかって大仰に盛り上げてくれるんで、これだけ見ても楽しめるでしょう。けど、これ見て『破』を見ない人ってなんなの?



変わった部分で注目点と言えば敵である使途の描写でしょうか。テレビ版ではつぶらなお目めパチパチで人気を独占したサキエルさんですが、今回はサキの独走許さじとばかりにシャムシエルさんにもラミエルさんにも萌えポイントが追加されていますよ。


で、ストーリーはこの後 第二部「破」に続くのですが、どうも「破」からはテレビ版とは異なる展開が増えてきそうな気配で、こちらも楽しみです。テレビの方の絵の荒れを直すべく新作画も増えるでしょうしね。再確認の喜びから、やがて逸脱の楽しみへ。このあたりの展開は安彦良和によるガンダムのリメイク作『ガンダム ジ・オリジン』にも通じるものがありますな。


ちなみに宇多田さんのテーマソングはよく合っていたと思います。というか、見てからこっち頭の中でエンドレスリピートされてて困るんですけど(^^;)