えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

読書

『裂けた瞳』(幻冬舎文庫・高田侑)
『冷たい校舎の時は止まる(上・下)』(講談社文庫・辻村深月
『小さな国の救世主5』(電撃文庫・鷹見 一幸)
『一瞬の光』(角川文庫・ 白石一文
神々の山嶺(上・下)』(集英社文庫夢枕獏
『東京DOLL』(講談社文庫:石田衣良


お盆からこっち読んだ本はどれもなかなか良かった。特に高田侑はホラーというジャンルでは久しぶりのアタリだった。『冷たい校舎〜』の辻村深月はデビュー作でしか出せない作者の創作の原点のようなものが感じられて、果たしてこれが2作目以降でどう変遷してゆくかと気になる存在ではある。カンタンに言うと目指せポスト恩田陸。MW社から給料もらってる身で言うことでは絶対ないけど、鷹見一幸は相変わらず電撃文庫とは思えないほど地に足がついた話を書く。どれだけ現実離れしたストーリーでも、ちゃんと個人が公的な社会とは無関係には決して生きられないことを外さない。『一瞬の光』は『白い巨塔』や松本清張といった昭和テイストのリバイバルという感じか。結末に賛否あり。『神々の山嶺』は登山家の物語。最期の1章は必要だったかな? 『東京DOLL』は相変わらずの心地は良いが当たりは弱い石田節。


ちなみにどれも文庫なのは通勤の電車の中で読むから。


福井さんのサイン会までに『op・ローズダスト』読んでおかないとな。