えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

『創聖のアクエリオン』

マクロス』で有名な河森正治が脚本・監督を勤めることでも注目の集まる『アクエリオン』ですが、こちらも『エウレカ』同様に演出的には『エヴァ』の影響は多分に見られますが(専門用語の飛び交う管制室など)、それも『エヴァ』の空気に引っ張られることなく『エヴァ』を既に歴史的事象として消化し、必要事項だけをチョイスして取り入れている感じがします。



アクエリオン』は前世からの転生だったり綾波みたいな謎美少女であったりお耽美な敵キャラだったりとそこそこオタク受けしそうな要素はあるものの、基本は知能指数のあまり高くないスポコン熱血ロボットものであり、それをわっかりやすく象徴するのが、合体シークエンスでのパイロット達が全裸で悶えるシーンと(なんか合体するとエクスタシーを感じるらしい。 当然男も「あ、熱いぜっ!」とか言って悶える。これぞ「合体ラブロマンス」!←公式煽り文句。ひどいw)、戦闘が盛り上がってきた時に流れる「一万年と二千年前からあっ・いっ・しっ・てっ・るーーー♪」」というやたらとテンションの上がる明るいOPテーマ(作曲:菅野よう子)でしょう。とりあえずその場面のノリノリで敵を倒すカタルシスに毎回のストーリーは集約されるので、細かいことは気にせずに楽しめると思います。



「オタククリエイター世代の代表格的に思ってたけど意外と河森正治って根は明るくて健全なのね」というのが率直な感想でしょうか。







エヴァ』に対抗するでもひっぱられるでもない距離感は共に「エヴァ10年目」以降の作品という印象を受けます。要素としては取り入れつつも根幹は王道回帰。そして深夜枠である『アクエリオン』はややオタク向けに、日曜朝放送の『エウレカ』はより普遍性を目指して、それぞれ目指す色もハッキリしていてよろしいのではないでしょうか。