えだは

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橋本慎×星部ショウ×児玉雨子×ぱいぱいでか美×北野篤「聞きたい! 新世代のハロプロ作家の作詞作曲術!」:その1

 

先日本屋B&Bさんで行われたトークイベント 橋本慎×星部ショウ×児玉雨子×ぱいぱいでか美×北野篤「聞きたい! 新世代のハロプロ作家の作詞作曲術!」に参加してきました。その中から気になったトピックを紹介していきたいと思います。メモを元に書き起こしているので細部が異なること、文字起こしと地の文が混在してることはご了承ください。

 

 

■偶然生まれた『LOVEペディア』と『人間関係No way way』

雨子:1年前ぐらいから書いていたけどタイミングがハマらなくて。最初のタイトルは『LOVEタイフーン』だったけど、夏に台風の被害などがあり自主規制というか自粛に。続いて出したのが『LOVE旋風』。こちらは「せ」の音が弱いとボツに。橋本さんたいせいさんとのグループLINEでタイトル大喜利となってさまざまな案が出た。『LOVE大吉』とか。最終的に私の案で今の『LOVEペディア』に。ただ発売まで間がなかったので、さらに上の人からボツをくらった時の代わりも用意しとこうと、コンビニでエロ本を買う時に恥ずかしいのを誤魔化すためにエロ本の上に『少年ジャンプ』を乗せて隠すみたいな感覚でもう一案を用意した。それが後の『人間関係 No way way』。当時は『人間関係リセット姫』というタイトル。そうしたら「それもええな」という感じでそっちも採用になりました。

 

橋本:編曲は『LOVEペディア』が先。出だしでどちらの曲かわからなくならないようキーを変えた。『LOVEペディア』は最後に転調して上がるけど、『人間関係No way way』は最初から上。2曲続けてやるとバッチリ合うようになった。これは計算したわけではなくて結果そうなった。

 

雨子:今の音楽業界ではいつくかの候補の中から1曲が選ばれるコンペ制が基本なんですが、その常識が覆った。「選ばない」という新しい選択。やっぱりアップフロントは頭おかしい(誉め言葉)。

 

「同じメロディで違う歌詞・編曲・振付け!」というのが意欲的な試みとして対外的にも宣伝されている『LOVEペディア』と『人間関係 No way way』。ファンからもかなり評価されていたこの取り組みがまさかこんな偶然の産物だったとは・・・! 何気に今回のイベントで明かされた事実の中で一番の衝撃だったかも。でももの作りにはこうした偶然の機を逃さない感覚が大切なのかもしれません。つんく♂氏も『恋のダンスサイト』の「あ、なんだ」みたいに昔から偶然生まれた没テイクを活用したりしてましたからね。

 

 

 

■北野篤さんの経歴

BEYOOOOONDS周りと『LOVEペディア』のMVで一躍ハロヲタの間にも名が知られるようになった博報堂ケトルに所属するプランナー・北野篤氏。ご本人から説明があったハロプロとの関わりをまとめると、最初は「LOVEオーディション」の手伝いで、動画を作ったりアドトラックを走らせたりしたそうです。

 

LOVEオーディション特設サイト

言及はなかったけどこのサイトも製作されてたのかな?

 

そして「モーニングみそ汁」。「モーニングみそ汁」は企画を3個マルコメさんに出したのの一つで、立案や、メンバーごとの担当具材決めも北野チーム(でか美さんから「野中美希ちゃんを揚げナスに決めたのも!?」的なガヤ)。時期的には13期加入の頃で、ハロステで加賀さんと横山さんへのモーニング娘。加入サプライズ発表の動画があったけど、あの撮影の直後の2人にどの具材がいいかを聞いたので、「これもまだ何かのサプライズなのか?」と不審がられたとのこと。

 

セカパカのプロモーションは以前からずっと北野チームが担当しており、ちょうどモーニング娘。が13人だったので、リーダーの譜久村さんを真ん中に12球団でハマった。セカパカの歌詞を書いたのは北野チームの女性スタッフで、『LOVEペディア』のMVに出てくる本の英文を書いたのも同じ人(その女性も会場にいらしてました)。その後に本格的にBEYOOOOONDSに関わることに。

 

最初に関わったのが「LOVEオーディション」だったので、『LOVEペディア』では「LOVE」つながりを感じたとか。そのオーデで入った子たちの最初のMVにも関われて、運命を感じたそうです。ちなみに加入前のハロプロ研修生実力診断テストでは山﨑さんに投票しててそこでも思い入れがあったとか。

 

 

他には道重さんの『Loneliness Tokyo』や『OK!生きまくっちゃえ』、こぶしファクトリーのショートムービーなど。最近では鈴木愛理の『Break it Down』も。曰く「OGメンバーのMVはグループ卒業の先に夢が持てるものを作りたいと思った。衣装がめっちゃあるとか、海外ロケできるとか」とのこと。

 

直近ではこぶしファクトリーのラストシングルの2曲のアートワークとMVを担当されているそうです。こちらの公開も楽しみですね。

 

 

 

■『恋はアッチャアッチャ』公式アッチャアッチャ応援隊の衝撃

星部:「インドで一曲」という発注で、時間はかかった。

 

雨子:私にも「踊れるインドだからよろしく」と。「なぜインド?」とかはあまり考えないようにしました。

 

星部:納品してしばらくしたら謎の男Hさんの声が入ったトラックが送られてきて、「このおじさんが歌うから」と言われて大笑いしながらアレンジすることに。


北野:私への発注は「踊れる・インド・おじさん」で・・・。

 

でか美:なんか次々と被害者の会みたいになってますがw

 

北野:BEYOOOOONDSの打ち合わせの後に「残ってくれ」と言われて「なんだ?」と思ってたらこれのMVの話で。各グループからメンバーが出演すると聞いて『℃-ute』のラストのような感動的なものかと思いきや、wikiのページをプリントアウトしたものを出されて「このオジサンが出るから」と。でも結果一番目立ったのはたいせいさん。

 

橋本:あれを見て「やっぱりシャ乱Qはすごかったんだな」と。断るだろうなと思って(たいせいに)声をかけたら「やります!」って前のめりに返事が来た。

 

(ここでMVのプレゼン資料がモニターで公開。アレがアレ過ぎて内容は詳しく書けないけど、「インドと言えばカレー」とか「インドの雄・虎 タイガージェット・シン」などの文字が・・・)


北野:発注からヤバいとおもってたけど、深夜に中野のルノアールで作ったこの企画書を見返してやっぱり気が狂ってるなと。しかもその字コンテがほぼほぼそのまま通ってる。前述の女性スタッフから「モーニングみそ汁とかセカパカの反応がせっかく良かったのに、これで北野さんの評判が失墜してしまう」と本気で心配されました。

 

あと撮影の現場では最初 山木さんから「なんだこの不審なおじさんは」と怪しまれてたんですけど、道重さんの『Loneliness Tokyo』のMVを作った人だと紹介されてからの手の平の返しっぷりが凄かった(笑)。あとこの時の衣装を担当してたのはシャ乱の衣装を見てこの業界に入ろうと決意した人で、スケジュール的に厳しかったけど無理して空けて来てくれたのだという良いお話も。

 

 

BEYOOOOONDSの話題は次の更新でまとめて

 

 ■【参考映像】

モーニング娘。'17『モーニングみそ汁』(MV)

道重さゆみ『Loneliness Tokyo』(MV)

道重さゆみ『OK!生きまくっちゃえ』(MV)

「恋はアッチャアッチャ」公式アッチャアッチャ応援隊