えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

無力

自分や自分が好きな女の子にとって大切なものが、無能な大人たちの思いつきだけであれこれイジられ、無茶苦茶にされるのをただ見守るしかない日々。自分の無力さを思い知らされ、悔しく情けない想いをし続ける……。私がハロプロから距離を置いたのは、そんな日々にほとほと疲れてしまったからでした。


そんな私は地元のメイド居酒屋という、「世間」とか「人気」とか、そういったこととははなから無縁の閉ざされた地下世界で、小さな安寧を得ました。信じることを諦めてしまった弱い自分には、そこのささやかな物語が心地よかったんです。


はずなのに。


そこでもこんな気持ちを味わうことになるなんて。




オープニングメンバーでもあった彼女は、一番若いのに誰よりも頑張ってたんです。いつも開店30分前に来てお店の掃除もし、新人の教育にも努め、ステージでも見ていると元気をもらえるような、一番キレがあり楽しそうなダンスを披露していました。


その明るい姿はみんなのムードメーカーであり、お店の形態が居酒屋からバーに突然変わって戸惑いも当然ある中、それでもメイドさん同士は仲良くて一緒にいると楽しいからって、みんなそれをモチベーションとして働き続けてこられた面があって。その中心にいたのが彼女なんです。


それは客の側にも伝わってて、誰か推しメイドさんが他にいる客にとっても、彼女は特別な存在であり、尊敬の対象でした。彼女の誕生日に客がそれぞれあげたプレゼントが、両手に抱えきれないくらいの量になっていたのが、その証です。


牽引役であり、顔であり、チームとして機能するのに不可欠な要という点では、初期モーニング娘におけるなっちのような存在でした。


誰よりもその「場」に強い思い入れを持ち、大切にしているという点ではタンポポにおける飯田さんのような人でした。


そして仲間からも客からも、推しを超えて分け隔てなく愛されるという点では辻ちゃんのような子でした。




そんな子が、あんな理不尽な理由で解雇されるなんて。




何もできない自分が本当に悔しくて、情けない。