えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。


実家に帰省中のTKです。明けましておめでとうございます。モーニング娘。が出演した先日のドッキリ番組はファン的な萌え要素の獲れ高もさることながら、お茶の間への「今のモーニング娘。」のPRとしても最高の内容で、2014年に素晴らしいスタートを切ることができていましたね。ただ、それについては東京に戻ってから録画したもので再確認してから触れるとして、ここでは関西に帰っていたからこそ見ることができた、我らがももちことBerryz工房嗣永桃子さんが出演した関西テレビの『禁断の芸能人イメージ調査ゲーム ファイトグラフ2014』について紹介したいと思います。


ももちが『ファイトグラフ』で2014年の良いスタートを切った件について

この『禁断の芸能人イメージ調査ゲーム ファイトグラフ2014』という番組は公式HPにもある通り、出演者の一人がステージ中央に立ち、「カワイイ」「息子の嫁にしたい」「頭が良さそう」「貯金が多そう」といった自分への評価に関する5つアンケート結果を当てるというゲームです。100人のうち何人がYESと答えたかを数字で予想し、実際のアンケート結果がその予想とプラスマイナス10以内であれば次の質問に進め、外せば床が抜けて穴に落とされて脱落するというもの。


ポイントは最初に予想を出してから周囲の反応を見て検討する時間が設けられているという点で、例えば狩野英孝だったら「器が大きいと思う」という質問に対して最初の自己評価を70以上に設定したのに対する「えーーっ!」という観客席の非難の声を聞いて凹みながら数字を下げたり、「友達になりたい」という質問に対する低い自己評価に対して他の出演者陣から「いや、それはもっと高いと思うで」という意見を取り入れて喜びながら数字を上げたりしていました。そうやって解答者が周囲の声を聞いて自己評価とのギャップに一喜一憂しつつ最終回答の数字を出し、それで最終ジャッジを受けてさらに凹んだり、「言ってたのと違うじゃん!」と周囲にキレたりする姿を見て楽しむ番組だったわけです。



そしてももちの出番は10人の解答者の中で最後から二人目。大トリは「安定の嫌われ者」役として品川祐が控えていることを考えれば、ずっと番組の引きとして映り続けているこの順番はかなり期待されている位置と言っていいでしょう。


いくつかの質問の中でももちが選んだ質問は当然「カワイイと思う」というもの。そしてももちが最初に出した数字は100。「この顔面がすべてですよ。100以外あり得ないでしょー!」というももちのブレないキャラクターアクトに対し、「見知った芸能人のその人らしい姿を見ることができた」という感じで観客席はエーイングしつつも一沸き。もちろん他の出演者からはお約束としてのブーイングが入ります。特に毒舌キャラとして活躍している坂上忍などは
「これでいいと思う。それで外れたら一発で消えるんだろ?」
となげやり風な言葉を投げつけていました。言葉はキツめですが、これはもちろん坂上忍のロールプレイの一環であり、逆に「若い子だけどこれくらいキツい言葉でも大丈夫」と、ももちのハートの強さが芸能界において既に衆知のものになっているという証左でしょう。


そういった他の出演者陣の反応に対してももちはぶりっ子で凹むフリを見せつつ「じゃあ」ということで予想数字を30前後のリアルな数字に落とします。すると今度は品川から
「最初に100で自分のキャラを立たせておいて、今度は下げてもう一問残ろう、みたいなね」
という分析ツッコミが入ります。「あ〜〜」と客席からも上がる声。そして京本政樹から
「100でパッと落ちときゃ良かったんだよ!」
といった意見も入り、どうしたもんかという空気が流れます。


ここで番組の目標が少し位相を変えて来たのがわかります。「解答者が他人からの評価に一喜一憂しながら数字を当てる」というクイズのルールに沿った従来の切り口から、「バラエティ番組としてももちの所作の最適解を探す」というメタ・バラエティ的な切り口に移っているのです。これは番組も後半なり既に視聴者が前提となる従来のルールと流れを把握しているという状況、さらに同じ切り口が続いてやや飽きが入っていたタイミング、そしてメタ・バラエティ的切り口とメタ・アイドルを演じる「ももち」というキャラクターの親和性が高かったこと、これらの要素が揃ったことで現出した状況でした。


「リアクション」という形で番組に参加していた観客席も含めてスタジオ全体であるべき最適解について思案していた所に結論を出したのは、やはりと言うか、さすがと言うか、芸能界における「我が軍」の先駆者であり、生粋のBerryzヲタでもあるフットボールアワーの岩尾でした。

「100って出して落ちて、穴から例のヤツやればいいやん」


この時のももちも含めた全員の「あ〜それだ!」感ね。そしてその通りの最適解を演じて見せて、穴の中から「自惚れちゃってて 許してにゃん」を決めて見事ゴール。「やっぱりこれが正解だった」とばかりにうんうんと頷く一堂。「全員で正解を出した」という謎のチームプレイ感に包まれ、観客席からも出演陣からも温かい拍手が沸いてももちの出番は幕を下ろすのでした。


厳密には今回のはももちと言うよりはフット岩尾の手柄なわけでなんですが、それも「ももち」のキャラクターが芸能界とお茶の間に浸透し、信頼されていたからこそ成立していた場でありましょう。一昨年からの「ももち」のブレイクが、一時期よりも露出が減ったとは言え既に安定軌道に乗っていたことを示したという意味で、2014年の幸先のよい出演であったと思います。


それにしても、坂上忍とか、京本政樹とかがももちとからむ芸能人の名前として普通に上がっているのは改めて考えるとすごいことですよね。