えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

ハロショ秋葉原・高瀬くるみ千夜一夜イベント

1公演目は『高瀬くるみに50の質問』。

2公演目はこれまでの生涯を振り返る『もっともっと知りたくて高瀬くるみ』。

 

二部の内容で印象的だったのは、幼少時代からの演劇団体での活動が想像以上に充実していたこと。やりたいと願った役を射止め続け、海外遠征まで経験。地元のヒーロー番組にヒロインとして出演。さらには地元のミュージカル/パフォーマンスコンテスト大会では初代チャンピオンに(※)ローカルアイドル「とちおとめ25」での活動もその延長線上にあったわけで、これだけ活躍していれば結構地元では無敵感があったんじゃないかな? でもそこで満足せずにさらなる高みを目指してハロプロ研修生へ。

(※)コンテストでのセーラームーンのコスプレをして『ムーンライト伝説』を歌う姿がモニターで上映されました。今とはかなり異なるミュージカル的な歌唱法が新鮮。このコンテストは観客の投票で順位が決まるもので、高瀬さん本人も「研修生実力診断テストのシステムに近い」とおっしゃってました。

 

ただ栃木時代が順風満帆だっただけに、ハロプロ研修生に入った当初は壁に当たった時期だったのかなとも。同期がいない一人加入、知っていたつもりの上下関係もこれまでとはルールが異なるし、演劇活動で発声や表現力は身についていてもハロで重視されるリズムは入っていない。明言はしていないけど声のニュアンス的に「苦労した時代」ということがうかがえました。そんな中でも努力を重ね、実力診断テストで歌唱賞と得票2位を獲ったりと頭角を現し、いよいよデビューが告知され・・・・・・たところから1年以上以後動きがなく。

 

ただでさえアイドルとしては不利とされるオーバーエイジで加入してるのに、1年以上の塩漬けというは本人としては焦りと不安はいかばかりだったでしょうか。このイベントでは

「あの時のネガティブがあるからこそ、今は何でもポジティブに受け入れられる」

 と明るく語っていましたが、それも今になっては、という話で、先が見えない日々に思い悩む本人を見かねたお父様が芸能活動の継続に反対した気持ちも痛いほどわかります。

 

でもそんな冬の時代を乗り越えて、メジャーデビュー決定後はかつてないスピード感で怒涛の快進撃!  10万枚を売り上げ、オリコン週間1位という成果を見事達成しました。充実した日々を送る娘の姿を見て、お父さんも芸能活動を応援してくれるようになったそうです(これはイベント内ではなく何かのインタビューかMCで語ったこと。そうだよね。お父さんにしたら、賛成も反対も、ひとえに娘の幸せを願えばこそだからね・・・)(父親に感情移入するヲタク)。

 

まとめパートでは20年にして激動の人生を振り返って、

「自分の姿を人に見てもらいながら育ったんだなぁ」

と述懐するくるみん。また「なりたいと願ったものをつかみ取ってきた人生」だとも指摘され、「今後手に入れたいものは?」と聞かれて

「令和を代表するアイドル!」

と最後に頼もしい抱負も語ってくれました。

 

 

ここまで掘り下げて幼少期の話を 聞ける機会はなかなかないですからね。高瀬さんのことをよりディープに知ることができ、一層思い入れを深めることができた楽しいイベントでした。

 

 

 

■ちなみに

ハロショの中に入ると空調のない階段で待たされるので、今後、暑い寒い時期に同様のイベントがあれば、どこか他所で時間を潰してから受付開始時間の直前にハロショに入る方がいいかも。観覧場所への入場は抽選での整理番号順だし。

 

一部の「高瀬くるみへの50の質問」では私の質問も読まれました! こういうので読まれるの初めて! やっぱり嬉しい!

 

 

■当日の高瀬さんのblogです。

ameblo.jp

 #千夜一夜#高瀬くるみ

里吉うたのバースデーイベント

 

里吉うーたんのBDイベめっちゃ良きでしたわ・・・。

 

トークコーナ-では好きなことや近況についてたっぷり語ってくれたし、おもち君への溺愛っぷりも見られたし、ゲームコーナー「BEYOOO研の女」 (爪の写真や筆跡などさまざまな手がかりからメンバーの誰かを当てる)は面白かったし、もちろんダンスは最高にセクシーでカッコ良かった。歌は若干不安定ながらも現状の精一杯を聴かせてくれました。

 

ただ全力で2曲踊った後の『ブラボー!』はさすがに声が出ずに辛そうで、そのまま歌い切れるのか聴いていて不安になるほど。でもあの時ほど会場が「がんばれ!」という気持ちで一体になったことはなかったと思います。そんな空気を感じ取ったのか、歌い切った後のMCでうーたんは

 

「今までだったら心が折れてたような所でも皆さんの応援があったから頑張れた」

 

と涙を滲ませながら感極まった様子でコメント。でもその後は弱気を吹き飛ばすように 「もう苦手だとか言ってられないので!」 とキリッと前を向いて決意を語り、まだ足りない部分への悔しさを滲ませつつも、すごく前向きな気持ちも伝えてくれました。

 

最後には 「明日からも頑張ろうーたん!」 で締め。もううーたんをもっと好きになるしかないイベントでした。

小林萌花バースデーイベント

BEYOOOOONDS小林萌花バースデーイベントは 格調高いピアノリサイタル → 驚異の画力 →納豆伸ばし対決 →一人『Fiesta! Fiesta!』 という感じでした。

 

BEYOOOOONDSの魅力は、「各メンバーが他メンには代え難い魅力を曲中に発揮している」点にあると思っているけど、小林萌花さんは中でもその筆頭でしょう。 ピアノスキルだけでなく、あの独特の雰囲気は、BEYOOOOONDS作品に素晴らしいアクセントとユーモアを常に与えてくれています。

 

私はメンバーがよく使う「~したいなって思います」という表現が得意ではありません。「したいな」っていう気持ちを表す言葉と「思います」で二重に婉曲になり、決意がかなり減退して聞こえますから。 なので今日のほのぴの最後の挨拶で「成長していきたいなって・・・成長していきます!」と言い換えたのはとても頼もしく感じました。

 

そしてほのぴはすると言ったらするのでしょう。 時間と共に増減する不安定な「情熱」なんてものにまかせるのではなく、クラシックの弾き込みやテスト勉強のように、一年間の計画をしっかり立てて。小林萌花、信用できます。

 

不思議と言語化能力の高いメンバーの魅力は言語化しやすく、逆もしかり。 小林萌花さんの魅力は色んな角度で語ることができるけども、島倉りかちゃんの魅力を語るのは難しい。さわやか五郎が語った通り、りかちゃんヲタはただただ「メロメロ」なのである。

SAYUMINGLANDOLL BIRTHDAY LIVE

■『OK!生きまくっちゃえ』

道重さんの『OK!生きまくっちゃえ』のサビの歌詞が好きです。

 

>わかんないけど 私が許すから 許されてね

 

これほど人がアイドルに救われる瞬間を見事に捉えた歌詞はあるだろうか。 そう、貴方と直接の関わりは一切ない。貴方は私のことなんて何も知らなくていい。だけど貴方が貴方らしく可愛く生きているだけで、私たちは許され、この世界は肯定されるのだ。

 

 

■『FANTASYが始まる』

>ガラスの馬車を正面に回して!

 というパートはなぜかいつ聞いてもちょっと泣きそうになるんですよね。

 

お姫様願望を持ち、王子様に幸せにしてもらうことに憧れていた幼い日の自分を愚かだと切り捨て否定するのではなく、主体性を獲得した大人として、その幼い自分をも連れて前に進んで行くんだという意志。 自分を愛し自分を救うその勇敢さこそが世界を切り拓く唯一の武器となる。それを手にした人の美しさが胸を打つ。

ここだけ変えたい『ニッポンノD・N・A!』

 小室サウンド直撃世代としてブチ上がらざるを得ない『ニッポンノD・N・A!』ですが、実は初聴の時から気になってる点が2つだけありました。まずは歌詞の面で、私ならこう変えるというのが以下の歌詞です。

 

DADADADAモンゴロイド D・N・A!

 ↓

心で受け継ぐD・N・A!

 

まず「がんばれニッポン」がテーマなのは大いに結構なんですが、そのニッポンの境界線に「DNA」を採用していることがひっかかります。要は血統主義的にとらえられるんじゃないかという心配ですね。「DNA」という言葉自体は「受け継がれるもの」という比喩的な意味でも使われるので、そこはできるだけフワっとさせておきたいところなのですが、よりによって「モンゴロイド」という生物学的な分類名を出すことでそれがフィジカルな意味だと特定してしまっています。これがちょっとね。なので「心で受け継ぐD・N・A」とかにしておけば、比喩的な意味に留めておけますし、「心なのにDNAて!」というツッコミ所として笑ってもらいやすいかと。

 

「ニッポン」の定義の境界がDNA・血統だと何がまずいかと言うと、外国から帰化して日本人になった人や、ハーフの人に疎外感を与えてしまうから。私はエンタメにおけるポリコレ(political correctness)とは、言葉狩りとか古い何かをあげつらって攻撃するためではなく、できるだけ多くの人にわだかまりなく楽しんでもらうためにあると思っています。いろんな人にBEYOOOOONDSを好きになって欲しいですからね。

 

 

あともう一点、これはもう完全に予算の問題で仕方がないとは思っているのですが、変えたい点の2つ目はMVの展開。間奏明けの最後の盛り上がりの部分は多様な人種・多様な衣装の人が集まる国際会議的な場所にあの会社のみんなと一緒に乗り込んで、周囲を巻き込んでその場の全員で盛り上がる展開にして欲しかったなと。というのも出だしで「生粋の内弁慶」って問題提起しているのに、最終的に日本人(仲間内)だけで盛り上がっているのでは「展開」になってないかなと。見た目も派手になるしええやん?

 

MV公開! 最高のデビューへ

BEYOOOOONDSのメジャーデビューシングルのトリプルA面となる『眼鏡の男の子』、『ニッポンノD・N・A!』、『Go Waist』のMVが同時公開されました。どれも可愛くて面白くって最高!!!!  最高のプロダクトがデビューへの勢いをますます加速させてくれています。

 

実際のところ「日本一スカートが短い」みたいなわかりやすいキャッチフレーズがあるわけでもなく、「●●っぽい」と言えるロールモデルとなる先行類似品もないのに、楽曲やMVにちゃんと一貫した「BEYOOOOONDSらしさ」が感じられるのは素晴らしいと思います。

 

しかも、じゃあその「BEYOOOOONDSらしさ」って何かと振り返れば、全部グループ名に体現されているんですよね。

 

・軽やかに超えていく(意味)

・響きが何やら楽しい(音)

・どう見ても様子がおかしい(外見)

 

今に至る方向性が1ミリもブレずに詰まってる。改めてこのグループ名考えた人 天才では?

 

 

■最高のタイミング

アイドルを見る上で極めて重要な切り口である「物語性」と「スキル」において、前者は和田彩花さんと宮崎由加さんの卒業によって、後者はJuice=Juiceの『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』によって、ハロプロは現状での一つの頂点を迎えてみせたと思うんです。普通だったら、どうやってもその直後は一旦はテンションが落ちるもの。新人が加入してグループの一体感もスキルの平均値も一時は後退せざるを得ないとなればなおさらです。

 

しかしそんな状況でBEYOOOOONDSは、「念願のデビュー」という慶事と、何より「面白さ」「おかしさ」というこれまでとは別角度の魅力を提示して、私たちの目先を変えてくれました。もしかしたら誰かにとって寂しい季節だったかもしれない今を、ただただ笑えて最高に楽しい毎日にしてくれたのです。ですから、このタイミングでのデビューは、BEYOOOOONDSにとってだけでなく、ハロプロ全体をも資する最高のタイミングだったと思っています。

 

 

■物語を否定しつつ物語る

当初私は一岡さん・高瀬さん・清野さんがデビューを告知されてから1年以上塩漬け状態だったことに不信感を抱いていました。だってアイドルにとって10代の一年がどれほど貴重な時間か。放置された本人たちの不安はいかばかりか。メジャーデビューを告げられた瞬間「長かった・・・」と泣き崩れる高瀬さんの姿を見た時には事務所への怒りさえ沸いたほどです。

 

ですが、前述のようにこのタイミングこそ最高で、このタイミングでなければならない運命だったんだなって今では思っています。

 

塩漬け期間の彼女たちの苦しみに対し、それが必要だったと安易に肯定もしたくはないし、“報われた”という表現も気安くは使いたくはない。それは彼女たちの生の痛みを物語性に回収し、その人生を物語に隷属させるというある意味傲慢な行為ですから。

(その傲慢さがアイドルを語る上での避け得ぬ原罪だとしても)

 

でも・・・

 

それでもきっと、彼女たちにとって、BEYOOOOONDSというグループにとって、そしてその母体となったハロー!プロジェクトにとって、ここしかないというタイミングとなるよう、何かに導かれ、誰かが願い、そして関わるすべての人が持てる力を尽くした結果だったのだと、今は前向きに信じられます。 

 

 

 

 

SAYUMINGLANDOLL~BIRTHDAY LIVE 2019~

30歳にちなんで、道重さんの活動史の中から新旧広く30曲を歌い上げる構成で、モーニング娘。時代のソロ曲、さゆが好きな娘曲、復帰後のSAYUMINGLANDOLL公演からの曲、そして『OK!生きまくっちゃえ』を含む新アルバム曲、果ては『レインボーピンク』まで、まさに聴きたかった歌を全部盛り!という内容。途中の着替えタイムでは加入から現在までの姿をダイジェストに追うVTRが流れました。思わずグッとくる感動的なVTRだったんですけど、「この間ずっとシールが好きだったんだな・・・」という謎の感慨も胸に去来しましたな・・・。

 

 

■カワイイの極意

昔は「カワイイ」とは何かの【欠如】によって生まれるものだと思っていました(年齢と身長の欠如はロリっ娘、注意力の欠如はドジっ娘、視力と積極性の欠如がメガネっ娘 etc…という具合に)。あまりに多くの男がそう錯覚しているので、モテを意識する女性が可愛い子ぶるために、「へぇ~そうなんですかぁ~」などとあえて知能が欠如しているかのように振る舞うことも少なくないほど。

 

しかしハロプロと出会って、真のカワイイとは積み上げられ、練られ、磨かれるのだと知りました。今日はまさにその達人が伝家の宝刀を抜き、必殺の技を見せつける日。後輩の現役メンバーももちろん懸命に頑張ってるし、可愛いんだけど、さすがに30歳の可愛さにはまだまだ敵わないなと思わされるステージでしたね。

 

 

■最初のMC

「30歳になっても何も変わるつもりはないんですけど、やっぱり20代から30代ってすごい大きな節目じゃないですか。その大きな節目をみんなにお祝いさせてあげることができて本当に嬉しいです!」

 

 

■途中のMC

「最近は暑いですけど、熱いと言えばゲーム! 『スプラツーン』・・・ツーンだって、『スプラトゥーン』とか『マリオメーカー』にハマっています。『マリオメーカー』は好きにコースを作って投稿して、それに全世界から「イイね」がついたりするんですけど、3つ投稿して今みで着いた「イイね」が合計で2つ。うち一つはお姉ちゃん。

 

あとは電動自転車。電動自転車は持ってるわけじゃなくてレンタルして乗ってるんですけど。自転車は昔 暑い日も寒い日も30分かけて通学してたので辛い思い出しかなくて、初めて電動自転車に乗ったら、そのフワッとした感触に「軽っ!」と感動したんです。手元に電動機能のオン/オフスイッチがあるんですけど、それをオフして「あ、本当だったらこんなに重いんだな」ってペダルの重さを味わってから、オンにしてフワッと感を楽しむ。すれ違う自転車が電動じゃないと優越感を感じます(笑)」

 

■アンコール明けMC

「入った年の誕生日はハロコンのリハーサルだったんですけど、メンバーにもスタッフさんにも誰にも気づかれなかったんですよ。入ったばかりの新人だから自分から言うわけにもいかないし。途中からは「あの子誰にも誕生日気づかれてないじゃん」って思われると惨めだから、むしろこのまま誰にも気づかれないよう祈ってた。本当に悲しい思い出なんだけど、あの時の落ち込んでる自分に16年後にこんなに素敵な誕生日が迎えられるよって教えてあげたい」